ブックタイトル医師卒後臨床研修プログラム2018

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概要

医師卒後臨床研修プログラム2018

臨床検査科診療科部長:諏訪部章臨床検査科では外来と中央臨床検査部での研修を行います。外来診療では、検査値異常を呈して来院した患者の診察、人間ドックや健康診断などの予防医学を経験します。中央臨床検査部では、検体検査(尿、血液・凝固、生化学、免疫、輸血、細菌、遺伝子など)と生理検査(循環、呼吸、神経、超音波検査など)を幅広く研修し、医学的判断の根拠となる臨床検査全般についての研修が可能です。28診療科紹介Medical Speciality introduction研修中に経験(見学)できる疾患・手技・検査値異常患者の診察、人間ドック・ミニドック、健康診断全般・【検体検査】採血、検査全般の判読(尿・血液・凝固・生化学・免疫検査、パニック値など)、遺伝子検査、末梢血と骨髄の血液像の判読、血液型判定・交差適合試験、自己血・末梢血幹細胞採取、グラム染色、精度管理など・【生理検査】心電図判読(ホルターや負荷試験を含む)、超音波検査(頸動脈、心臓、腹部、産科、腎・泌尿器科など)、脳波検査判読など研修指導医からひとこと臨床検査科の研修では、臨床検査に関わるすべての内容が研修できます。日本専門医機構の19基本領域の一つである「臨床検査専門医」を取得できますし、臨床検査科で培った「検査の力」はどの領域に進むにしても役に立ちます。検体検査管理加算(Ⅳで500点)を取得するには、臨床検査をもっぱら担当する医師が不可欠で、全国的にこの臨床検査(専門)医が不足しています。従って、臨床検査専門医を取得しておくことは将来の大きな財産になると思います。病理診断科診療科部長:菅井有医療の中で病理診断は最終診断を担っており、現代の医療では病理診断を基に患者さんの治療が進められているといっても過言ではありません。病理診断科ではほぼ全ての診療科から提出される検体に対し病理診断を行っており、消化管、肝胆膵、乳腺、婦人科、軟部腫瘍、血液、移植など各分野に精通した病理専門医が診療を行う北日本随一の全国でも有数のハイボリュームセンターとなっています。また、医療のquality controlを担う科としての責務を果たすべく、診療各科と多数のカンファランスを行い、また初期研修医CPCの指導、開催も担っています。研修中に経験(見学)できる疾患・手技疾患病理診断が依頼される全ての疾患i.組織診断、細胞診断、術中迅速診断手技ii.病理解剖(執刀補助、切り出し、診断書作成)iii.各科とのカンファランスにおけるプレゼンテーション研修指導医からひとこと初期研修の目標の一つに、各臓器の疾患について過不足なくその病態を正しく理解することがあります。病理の研修は、ほぼ全ての診療科から依頼される病理診断を通じて、様々な疾患を幅広くかつじっくりと学ぶ機会になるはずです。また、病理診断科にはカンファランス以外でも各科の先生が絶え間なく訪れ、病理医と最善の診断・治療を討論しています。進路に迷う場合は、診療科の様子を病理側からみてみるのもいいかもしれませんね。ぜひ病理の研修を行い、医師としての土台作りに役立ててください。36