ブックタイトル医師卒後臨床研修プログラム2018

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概要

医師卒後臨床研修プログラム2018

28診療科紹介Medical Speciality introduction救急科診療科部長:井上義博岩手県高次救急センターはその診療実績を評価され、1996年には東北・北海道では初めて「高度救命救急センター」に昇格しました。また2001年には医学部救急医学講座としての新体制が整いました。これまでの30年間に700名を超える医師が当センターで学び、今ではその多くが岩手県内さらには全国各地で活躍しています。ジェネラルな医療知識技術を習得した救急医たちが、それぞれ7~8の専門診療チームを形成し日夜、スペシャルで高度な救急医療を行っています。研修中に経験(見学)できる疾患・手技急性虫垂炎、出血性胃・十二指腸潰瘍、急性胃腸炎、肝硬変・食道静脈瘤、疾患肺炎、呼吸不全、肺血栓塞栓症、脳梗塞、くも膜下出血、心筋梗塞、心不全、狭心症、不整脈、けいれん発作、めまい、骨折、頭蓋内損傷、内臓損傷、中毒、圧挫損傷など緊急気管挿管、胸腔ドレーン挿入、骨折整復・牽引・固定、創傷処置、中手技心静脈カテーテル挿入、腰椎穿刺、中毒に対する消化管除染、人工呼吸器管理、緊急血液浄化、気管切開、消化管内視鏡、腹腔穿刺、減張切開など研修指導医からひとこと岩手県高度救命救急センターの理念「いつでも、どこでも、だれでも良い医療を受けられる」ことをモットーに、目の前で倒れた人を救命できる医師の育成を目指します。また、地域として完結した救急医療を提供するため、地域の医療機関と連携を保ちながら診療困難な救急患者を積極的に受け入れます。良い救急医を一人でも多く育てたいと思っています。救急医学を学ぶには、スタッフや設備が充実しているこの岩手が最良であると信じています。総合診療科診療科部長:下沖収当科は、臓器・疾患にとらわれずに幅広く対応することを目標におく診療科です。病歴聴取、身体診察から臨床推論を行いながら、全人的存在として患者さんに関わります。専門各科と連携をはかり、適切なプライマリケアが遂行できる能力を修得します。また、総合診療科ゼミや救急科カンファランス、他施設との症例検討会などを通じて、さまざまな場面に対応できる知識と態度を身につけます。研修中に経験(見学)できる疾患・手技診断の確定していない発熱、頭痛、めまい、倦怠感、腹痛、体重減少、浮腫疾患などの症候や、軽症でも複数の健康問題を抱える患者さん急性上気道炎、肺炎、尿路感染、蜂窩織炎、心不全、高血圧症、胃腸炎、慢性貧血、甲状腺機能異常症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などに対するプライマリケア病歴聴取法、身体診察法、基本的診療に必要な一般検体検査、心電図、手技超音波検査、軽度の創傷・熱傷処置、導尿法、胃管挿入、胃瘻交換研修指導医からひとこと大学病院にあって、臓器・疾患にとらわれない一風変わった態度で診療を行うのが総合診療科です。将来、総合診療医を目指す皆さんはもちろんですが、臓器別専門医を目指す上でも必要な、全人的存在として患者さんに関わる態度を重視して研修を行います。地域の医療現場で活躍する医師やスタッフとの定期的交流もさまざまな医療問題を身近に考える機会になります。医師としての基盤作りのために総合診療科をぜひとも経験して下さい。35