ブックタイトル医師卒後臨床研修プログラム2018

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概要

医師卒後臨床研修プログラム2018

28診療科紹介Medical Speciality introduction整形外科診療科部長:土井田稔整形外科は、上肢、下肢、脊椎などの運動器に関する外傷や疾病のすべてを扱う診療科です。小児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんを治療の対象としており、スポーツ外傷を含め救急外来でも中心的役割を担っております。超高齢化社会を迎え、整形外科を必要とする患者さんの数も多く、オールラウンドな臨床医を目指すのであれば研修する上で避けて通れない診療科であります。研修中に経験(見学)できる疾患・手技スポーツ外傷、骨折・捻挫・打撲などの外傷一般、腰椎椎間板ヘルニア・腰疾患部脊柱管狭窄症・頚髄症・転移性脊椎腫瘍・化膿性脊椎炎などの脊椎疾患、靭帯損傷・半月板損傷・変形性膝関節症などの膝関節疾患、先天性股関節脱臼・内反足などの小児疾患、変形性股関節症・大腿骨頭壊死などの股関節疾患、手指の腱断裂・絞扼性神経障害などのマイクロサージャリ―や手の疾患、骨・軟部腫瘍などの腫瘍性疾患、関節リウマチ、リハビリテーション医学創処置、創の縫合、糸結びなどの基本的外科手技、ギプス固定やギプスカット、関節穿手技刺、関節造影や関節ブロック、脊髄造影などの検査手技など基本的整形外科手技、脊椎内視鏡下手術、手指再接着や神経縫合などのマイクロ手術、肩・膝・足・手関節の関節鏡視下手術、脊椎矯正・固定術、人工足・膝・股関節置換術、各部位の骨折に対する観血的骨接合術など、日本で行われている最先端の整形外科手術の習得研修指導医からひとこと皆さんが当直をしていて急患室での診療機会が最も多いのは四肢の外傷です。整形外科の知識や技術が無ければ、外傷に対して対応・処置することができません。また、昨今の高齢化社会やスポーツ人口の増加などにより、脊椎や関節の疾患は増加の一途をたどっています。このように、当科では経験できる症例が多く、実際に診察や画像検査所見より治療方針をたて、医行為基準に示された処置や治療を経験することが可能です。形成外科診療科部長:櫻庭実形成外科では全身の機能と形態の問題を広く治療し、Better Quality of Lifeを目指しています。例えば軽度の外傷によるきずあとの修正やほくろなどの切除、美容のための手術、顔面・手足などの外傷、マイクロサージャリーによる再建手術、頭蓋・顎顔面領域のクラニオフェイシャルサージャリー、胸・腹壁、手足の先天異常など、小さな手術から高度な手術まで様々な治療に取り組んでいます。研修中に経験(見学)できる疾患・手技顔面外傷、熱傷、口唇口蓋裂、耳介や手指などの体表の先天異常、頭頸部疾患癌切除後の再建、漏斗胸、乳癌術後の乳房再建、皮膚や軟部組織の腫瘍(悪性・良性)、ケロイド・肥厚性瘢痕、血管腫・血管奇形創縫合(真皮縫合をふくめた基本的な縫合法)、顔面外傷の取り扱い方、良性手技腫瘍の切除手術、植皮術、局所皮弁術、遊離皮弁術による再建、褥瘡や難治性潰瘍の保存的治療(軟膏や創傷被覆材の選択法)、皮膚レーザー治療、マイクロサージャリー、クラニオフェイシャルサージャリー研修指導医からひとこと形成外科の研修では、基本的な創傷の取り扱い方を学んで頂きたいと思います。“きずをふさぐ”方法には縫合のほかに軟膏などによる保存的治療や植皮、皮弁による方法など、いくつかの選択肢があります。どの方法がより簡便に、はやく、機能的形態的に満足できる結果が得られるのか、症例個々に重視するポイントを勘案して選択できるようになって頂きたいと思います。どの診療科へ進んでも役に立つと思います。29