ブックタイトル医師卒後臨床研修プログラム2018

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概要

医師卒後臨床研修プログラム2018

血液腫瘍内科診療科部長代理:伊藤薫樹当科では造血器悪性腫瘍(急性白血病など)や、造血不全(骨髄異形成症候群など)に対する診断・治療を行っております。診断においては全身のスクリーニングから分子生物学的な評価を、治療においては抗がん剤、分子標的薬、免疫抑制剤、同種造血幹細胞移植を用いたものが主体です。固形腫瘍と比較して治療反応性が高く、また疾患により生じた臓器不全や感染症の管理を通して、ひとりひとりの患者さんの全身を広く深く診ることが特色です。28診療科紹介Medical Speciality introduction研修中に経験(見学)できる疾患・手技疾患手技急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群、悪性貧血、伝染性単核球症、血球貪食症候群、播種性血管内凝固、原発不明癌、移植片対宿主病(GVHD)、後天性免疫不全症候群(AIDS)、発熱性好中球減少症。骨髄検査(穿刺・生検)、中心静脈穿刺・カテーテル、腰椎穿刺・髄腔内投与、動脈血採血、挿管・人工呼吸器管理研修指導医からひとこと血液腫瘍は全身に病変や症状が生じ、臓器不全や感染症の管理を通して、ひとりひとりの患者さんの全身の合併症を広く深く診ることが特色です。これまでの初期研修医は、悪性リンパ腫や白血病を受け持ち、実際的に抗がん剤による悪性腫瘍の治療を通した内科管理を学んでいます。また、患者さんに問題が生じた時にどのように管理してゆくべきかを実際に自ら考えられる能力を養成します。血液腫瘍内科での研修によって悪性腫瘍の抗がん剤治療の実際を学び、将来的にそれぞれの領域での化学療法の考え方や管理能力を養うことができると考えます。神経内科・老年科診療科部長:寺山靖夫当分野では脳卒中、認知症、変性疾患、神経免疫疾患、頭痛・てんかんなどの神経内科疾患全般の治療と研究を精力的に行ってきました。また、本州で最も広い県土および近隣県の一部を網羅する広範な医療圏を支えるために、県内の県立病院をはじめ各地の基幹病院に神経内科医を派遣して連携しており、地域医療に大きく貢献すると同時に、豊富な症例経験を蓄積することが可能です。研修中に経験(見学)できる疾患・手技脳血管障害、自己免疫・炎症性疾患(多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋疾患無力症、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経根炎、神経ベーチェット病、神経サルコイドーシス、肥厚性硬膜炎、髄膜炎、傍腫瘍症候群、多発筋炎、封入体筋炎)、筋疾患(筋ジストロフィー、ミトコンドリア脳筋症など)、認知症(アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭葉型認知症、正常圧水頭症など)、変性疾患(パーキンソン病、多系統委縮症、進行性核上性麻痺、脊髄小脳変性症)、運動神経疾患(筋委縮性側索硬化症、Kennedy-Alter-Sung病(球脊髄性筋委縮症)、平山病)、機能性疾患(片頭痛、群発頭痛、てんかん)脳血管造影、頸動脈エコー検査、神経伝導検査、針筋電図、気管内挿管、手技中心静脈穿刺、筋生検、髄液検査、ミエログラフィー、各種認知機能検査(WMS-Rなど)研修指導医からひとこと「まず病巣診断ありき」という寺山教授のご指導のもと、詳細な病歴聴取と神経診察、そこから導き出される病巣診断の重要性を学んでいただくように心がけています。指導体制は主にマンツーマンです。研修期間が1,2か月と短くても、難しい症例にも立ち向かう力を身につけ、研修後半には研修医自身で患者の方に病状説明を行えるよう指導しています。症例検討会での発表をこなせるまでに成長する姿が指導側のモチベーションにつながっています。26