ブックタイトル医師卒後臨床研修プログラム2018

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概要

医師卒後臨床研修プログラム2018

28診療科紹介Medical Speciality introduction消化管内科診療科部長:松本主之当科では、急性期から慢性期、終末期医療まで幅広い領域のカバーのみならず、急増する消化管癌の早期発見・治療など社会的役割が益々高まっています。消化管グループでは、NSAIDs関連潰瘍、MALTリンパ腫、炎症性腸疾患の病態解明と新規治療、消化管運動機能解析に重点を置き、先端的内視鏡手技をいち早く取り入れ、なかでも胃粘膜切開剥離術による胃癌治療は全国で有数の実績を挙げています。また、一般病院での治療が難しい胆膵疾患の検査・治療件数は、東北でもトップクラスを誇ります。研修中に経験(見学)できる疾患・手技食道癌、逆流性食道炎(GERD)、急性胃粘膜病変(AGML)、胃十二指腸疾患潰瘍、胃癌、イレウス、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、過敏性腸症候群(IBS)、大腸癌、胆石症、胆嚢炎、総胆管結石、胆管炎、急性膵炎、慢性膵炎、膵癌内視鏡全般(上部・下部・小腸内視鏡、カプセル内視鏡、食道・胃・大腸手技粘膜切開剥離術、止血術、腸捻転整復、消化管・胆管ステント留置術、ERCP、EST、EUS、EUS-FNA、超音波内視鏡下?孔形成術、経皮経肝胆管ドレナージ術・胆嚢ドレナージ術、中心静脈栄養カテーテル留置)研修指導医からひとこと研修中は消化管・胆膵疾患の入院担当医となり、内視鏡検査・X線検査・内視鏡治療などの補助(または指導医の下で施行)や、吐下血・腸閉塞などの救急疾患対応も研修します。また、消化管画像検討会、外科・病理との合同カンファランスなどに参加し、画像診断能力、内視鏡治療・外科適応の判断を習得できます。頻度の高い疾患から希少疾患まで短期間に豊富な症例が経験でき、スタッフも丁寧に指導しますので、消化器領域の研修はぜひ当科をご選択ください。肝臓内科診療科部長:滝川康裕北東北一円から重症の肝障害(肝不全)を受入れ、外科と協力して、劇症化予防から人工肝補助、脳死肝移植に至るまで、あらゆる治療選択肢を実施しています。また、肝疾患診療拠点病院(厚労省)として、抗ウイルス療法や肝癌特殊治療は勿論、市民公開講座などを通じて、ウイルス肝炎や肝癌の撲滅を目指しています。肝臓は全身の栄養や薬物代謝の中心臓器との観点から、全ての診療科と連携しています。研修中に経験(見学)できる疾患・手技ウイルス性急性・慢性肝炎、薬物性肝障害、アルコール性肝障害、非アルコー疾患ル性脂肪性肝疾患、肝硬変、食道静脈瘤、門脈圧亢進性消化管病変、肝細胞癌、胆管細胞癌、急性肝不全、劇症肝炎、肝性脳症、原発性胆汁性胆管炎(肝硬変)、肝良性腫瘍、など腹部超音波検査、上部内視鏡、下部内視鏡、腹水穿刺、腹水濃縮再静注手技療法、血管造影、肝動脈塞栓療法、超音波誘導下肝生検、腹腔鏡、ラジオ波焼灼療法、血液浄化療法(人工肝補助)、超音波下胆道・膿瘍ドレナージ、中心静脈栄養、など研修指導医からひとこと分野によらず栄養管理や薬物療法は診療の基本であり、いずれも肝臓が代謝の中心です。従って、肝機能評価法の修得は医療あるいは全身管理の第一歩にもなります。また、無侵襲に行える腹部超音波検査の修得は研修医にとって強力な武器になります。研修の早い時期に肝臓内科でこの姿勢と技術を身につけて欲しいと思います。また、劇症肝炎などの最重症の患者の全身管理や家族対応を経験すると、その後の一般診療の臨床推論に深みと幅が生まれます。23