ブックタイトル岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014
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岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014
研修医制度が開始されてから、早10年目を迎えました。医師としての基本的診療能力の育成を目的に制度として発足し、多くの医師が育ち、大きな成果が得られています。しかし、研修医の都市部への偏在などの問題点も存在し、今後とも更なる充実と妥当性を目指し改正が進むものと思われます。しかし、本制度発足の趣旨である「あるべき医師像を目指してコミュニケーション・スキルを磨き、プライマリー・ケアに必須なクリニカルスキルを習得する」ことに変化はありません。つまり、初期研修において「医師であるなら、どのような状態の患者さんにも、まずは対応できる力」を涵養することが求められているということです。 これから始まる初期臨床研修は「生涯学習」のうちの単なる2年間ではなく、社会が医師に期待する素養を身につける上で極めて大切な自己開発の期間であるといえます。目先のことにとらわれず、患者さんから学び、今までに学んできた医学知識を臨床経験で磨き上げ、実践力を蓄えて下さい。研修医時代に関わった患者さんのことは恐らく皆さんの記憶の中に一生涯生き続け、支えになることと思います。 初めのうちは学ぶことの比率が大きいことは確かです。しかし、消極から積極、受動から能動へと意識を発展させ、年月が経てば、後輩の指導にも当たれるように研修して下さい。医師は互いに学び、教え合うことにより一定の医療水準を維持することが出来ます。本学の建学の精神である「誠の医師」を目ざし、問題点・疑問点を解決へとつなげる努力を継続することが医師の責務であることを忘れず、高い志を持って研修医生活を送って下さい。 本学は高度先進医療を提供する一方で、プライマリー・ケアにも努力を惜しまない大学病院であるという特徴を有しています。このような環境の中で皆さんの初期臨床研修が一層実りあるものとなり、「患者さんの痛み・悩み」を理解できる人間性豊かな医師になられることを祈念しています。平成25年4月岩手医科大学医学部長 小林 誠一郎 5 Iwate Medical University