ブックタイトル岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014

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概要

岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014

安全管理部、感染対策室主催の勉強会研修医は、病院職員として岩手医科大学附属病院医療安全教育プログラム実施要領に基づき各種勉強会に参加しなければなりません。【一般目標】 行動決定の判断基準として医療の安全性の確保で重要であることを認識し、行動できる。【行動目標】 ? 医療の安全性の確保を行動の重要な判断基準として認識し、行動することができる。       ? 医療安全管理の概念について理解できる。       ? 医療を行う際の安全確認の考え方を理解し行動できる。       ? 医療事故防止及び事故後の対処について、マニュアルなどに沿って行動できる。       ? インシデント・アクシデント報告書提出の意義を理解できる。       ? インシデント・アクシデント発生に際して医療者の事故防止に対する良心として報告書の提出ができる。       ? 院内感染対策を理解し、実施できる。       ? 医療廃棄物の適正処理と有害物質の安全管理ができる。同じフロアーには、医師卒後臨床研修センター事務室があり、専従職員が研修医のローテート管理やお世話等、研修医のフォローを行っています。当センターでは、年2回センター長、副センター長との個人面談を実施し、研修中の悩み、要望を聞き、研修の充実を図っています。専従職員が研修生活をサポート定期的に研修医のための教育的行事があり、研修医による症例検討や研修のためになる講義・実習などが行われます。また、内科、麻酔科の専門医になるために必要なBLS・ACLSトレーニングは、病院が受講料を全額補助し、積極的に資格を取得させています。資格取得の補助も充実感染制御に関する研修内容の一例医療関連感染制御実務の意義に関するオリエンテーション大学附属病院における医療関連感染制御の機構とその意義について理解する。●採用時オリエンテーションとして実施されるので  参加すること(義務)。研修期間中に定例研修等に参加して修得すべき項目の例1 微生物検査の感染症診療以外への応用例について理解する。①院内の病原微生物分布を把握するための方法。②各種感染症の起炎微生物頻度を分析するための方法。③臨床分離菌の薬剤感受性を分析するための方法。2 医療関連感染の防止・制御実務における感染症制御手段について理解する。①起炎微生物および伝播経路を推定するための方法。②予防策選択のための方法。③制御策継続中止判断のための方法。3 大学附属病院における薬剤耐性菌の制御策について述べる。①検出菌の薬剤感受性と薬剤処方量を比較する (耐性菌選択圧力の評価)。4 抗菌薬適正使用に役立つ微生物・感染症検査の解釈法について述べる。①起炎菌か、定着菌かを判断する。②有意菌か、混入菌かを判断する。→血液培養手技に関する標準的方法(感染対策基幹マニュアル)③生菌か、死菌かを判断する。④活動性か、陳旧性(既往)か判断する。⑤感染症に関わる各種検査を選択する。 基本的方法について説明する。 例:遺伝子増幅検査 ?PCR法、抗原・抗体検出 、イムノクロマト法 インターフェロン検出(QFT法)など。5 施設内アウトブレーク(院内流行)における担当医と感染制御部門の役割。①部署別検討会の開催手順。②ラインリストとは何か、その作成に必要な要素は何か。③発症者間の関連性を判断する方法。④接触者をトリアージする方法。⑤集団検診の必要性を評価する方法。⑥アウトブレークの終息を宣言する根拠。6 感染制御策としての職員教育(研修)の意義と積極的参加義務①手指衛生手技の研修と客観評価②個人防護用具の選択と装着の実技研修と客観評価③パームスタンプ法、グリッターバグについて説明できる。④血液培養検査の意義と検体採取上の注意点について説明できる。⑤各種検体が有する感染上のリスクについて述べる。   環境があるIwate Medical University 34