ブックタイトル岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014
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岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014
研修期間にいろんな科を体験ができるのは貴重 48の標榜診療科、1,166の病床数を誇る地域の拠点病院という岩手医科大学附属病院。ここで研修すれば、いろんな体験ができるわけです。岩手県では岩手医科大学附属病院でしかできないことです。 どのようなキャリアを歩むにせよ、大学病院を初期研修中に回っておくことは、その後の進路を考える上で非常に有用です。大学病院で選択肢の多い研修を繰り返すことで、自分にあったキャリアを見つけることができるのではないでしょうか? 市中病院で研修していると、外の病院で何をやっているかわからないというのが実情です。この病院であれば、難しい疾病などの患者さんが移送されてきますから、他の病院でどんな治療を受けてきたかなどがすぐわかるわけです。 岩手県では「たすきがけ」研修を行っていますが、医師が少ない市中病院に比べ、本院から他病院に行くのは比較的容易で、希望が通りやすい状況にあります。 沿岸の病院で地域医療を見ることもできるし、大学で先進医療も見ることができるわけです。大学病院の先進的な医療環境の経験と、地域の医療機関での診療経験を組み合わせることにより、より実力のある臨床医に成長できると考えています。ぜひ岩手で研修したいというシステムをつくりたい 岩手医科大学附属病院では、研修医の皆さんに、どのような研修を行っていくべきか、常に議論を行っています。2年間研修を終えた時、どのような医療人として成長していって欲しいか?しっかり議論して実施していきたいと考えています。 研修内容をチェックリスト化して、どこまでできているかが見える科学的なインストラクショナルデザインを心がけていきたいと思っています。実技ができるまでの時間には個人差があります。何ができて何ができていないかを判断し、実践して技能を高めていくことが大切だと考えています。 本院の当直では、「研修医だけで診る」ということをやらせません。バックアップする指導医がたくさんいますので、常に自己判断ではなく上級医と相談して実施させています。幅広く研修したい人にも、深く研修したいという人にも有意義な仕組みになっています。 岩手県に残る人にメリットを感じてもらえるような教育プログラムにしていきたいと思っています。さらには、他県からもメリットを感じられる臨床研修病院になれればと思っています。幅広い症例を診ることで、見えてくるものがある。麻酔科相澤 純 助教Iwate Medical University 18