ブックタイトル岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014
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岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014
プライマリケアも含め体系的に医療を見つめる能力が必要なのでは?プライマリケアが学べないというイメージがある大学病院 アンケートなどを見ると、一般病院で研修を受けるメリットとして、「一般的疾患をたくさん診る機会がある」「広範囲にわたって多くの症例を勉強できる」「より実践的な知識が身に付く」ということがあげられています。 確かに件数だけの比較をすればそういったことも言えると思いますが、大学病院においても、研修医が積極的に参加できる機会が十分にあります。研修医自身が意識を持って機会を逃さないよう準備しておくこと、何を習得したいか常に目的意識を持つことにより、しっかりその想いに応える体制が岩手医科大学附属病院では整っています。そして何よりも「どうしてその手技が今必要なのか?どういう場合は適応になるのか?また、注意点はどんなことがあるか?」というように「考える機会を多く持つこと」が一番求められていることだと考えます。漫然とこなすのではなく体系的に学ぶ必要性 求められるのは手技の数だけではなく、一つ一つの診療において目の前の情報を把握し最善の方法を選択する能力を身につける機会を持つことです。ただ件数をこなしただけでは漫然と通り越してしまいがちですが、一つ一つの症例を科学的な目で大切にしていくことで、診療技術も飛躍的に伸びていくと考えます。 研修医にとって必要なことは、適切な病歴聴取を行い、適切な身体診察や検査をし、適切な診断を導くといった「体系的な思考過程」にあると考えます。そのためにも、経験した症例一つ一つについて自ら考えることと、それぞれに対して指導者からの適切なフィードバックがあることが何より大切です。 先生に常に囲まれている環境では狭い視野に陥りがちですが、岩手医科大学附属病院には、たくさんの診療科とたくさんの指導医がいます。様々な診療科、たくさんの指導医からいろいろな意見や考えを聞くことができることは、研修医の成長にとってとても有意義であると考えます。これから続く長い医療人生の基礎を固めるための医師卒後臨床研修。目先のことやイメージで選ぶのではなく、10年、20年先の自分の将来像をしっかり描いて、研修病院やプログラムを選んでほしいと思います。Iwate Medical University 16