ブックタイトル岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014

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概要

岩手医科大学医師卒後臨床研修プログラム2014

糖尿病・代謝内科診療科紹介糖尿病・代謝内科部長代理(2013 年6 月現在)高橋 和眞(たかはし かずま)准教授■ 出身(大学・都道府県)/東北大学・宮城県■ 専門分野/内科学■ 得意分野/糖尿病学、免疫学■ 経歴/東北大学医学部医学科卒業、東北大学大学院医学研究科修了、鈴木万平糖尿病学国際流財団ポストドクトラルフェロー(BurnetClinical Research Unit, The Walter and Eliza Hall Institute,Melbourne.)、東北大学医学部内科学第三講座(現糖尿病代謝科)助手、岩手医科大学糖尿病代謝内科・嘱託講師、同講師、同嘱託准教授、同准教授■ 専門資格等/日本内科学会 認定医・総合内科専門医・指導医、日本糖尿病学会 専門医・研修指導医■ 研究課題/糖尿病および糖尿病合併症の成因と治療の研究。■ 研究概要/医局の研究テーマとしては、食後高血糖と動脈硬化、冠動脈石灰化と臨床的予後、甲状腺ホルモンと糖代謝、インクレチン関連薬の臨床効果、アルドース還元酵素阻害役の抗動脈硬化作用、持続血糖測定装置を用いた血糖変動の解析、酸化ストレスマーカーと動脈硬化、1型糖尿病の予後予測のためのバイオマーカーの解析、など臨床研究を行っています。■ その他加盟学会等/日本内科学会(評議員)、日本糖尿病学会(評議員)、日本糖尿病肥満動物学会(評議員)、日本病態栄養学会(評議員)、European Association for the Study of Diabetes部長代理メッセージ研修時代に身につけた知識や経験は、これからの臨床医としての活動の礎になる重要なものです。患者さんに注意深く心を配り寄り添い続ける医師としての姿勢を、常に忘れないで下さい。そして、基礎医学の知識を振り返りつつ、症例の病態生理を緻密に考察して、病態のwhyとhowを追い続ける事を大事にして下さい。また、専門領域の専門資格取得を意識した研修を行いましょう。概要特徴・特色当科は医学部内科学講座に属していますが、附属病院では糖尿病・代謝内科として、糖尿病や脂質異常症を中心に、診療、教育、研究を行っています。糖尿病は戦後の生活習慣欧米化によって世界的に増え続けています。三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)のみならず、日本人の主要死因である動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞)を増加させ、また、癌のリスクも高めます。当科ではこのような全身の臓器を傷害する糖尿病の診療を、医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師などの協力のもとにチーム医療によってすすめ、日本内科学会認定医、総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医の養成も行っています。また、診療を通して、糖尿病の成因、病態、治療に関する臨床的研究を広く行っています。糖尿病を学べば内科の総合力も身に付きます。その理由は、糖尿病合併症が全身の臓器を障害する為に、急性、慢性合併症の診療を通して、全科の疾患の理解が深められるからです。院内の各科、院外の病院や診療所と連携しながら総合的な診療を行っています。糖尿病自体は、個々の生活習慣と関係した複雑な代謝疾患ですが、病因の解明とともに様々な治療薬が開発され、ひとりひとりの患者さんの病態に応じた治療薬の選択が可能になり、糖尿病医の腕の見せ所が広がりました、当科は、日本糖尿病学会認定専門医教育施設、日本肥満学会認定肥満症専門病院です。初期臨床研修後の日本内科学会認定医、総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医を目指した内科研修に適しています。私の研修時代私は、東北労災病院で消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、糖尿病科をローテートし初期研修を行いました。重症症例が多く、忙しい研修時代でした。今でも師と仰ぐ当時の副院長の「具合の悪い患者さんは寝ないで診なさい。」という教えは、心に深く残っています。熱意にあふれた指導医に恵まれ、厳しいムントにたじたじしながら、理詰めで治療方針を決定してくことを学びました。99 Iwate Medical University